「大麻」とは「大いなる麻」の略語です。良質の繊維や油が取れ、医療分野でも活用が期待されています。

第9回公判 -中山康直氏による最終意見陳述陳述 - 中山大麻裁判

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【中山大麻裁判】第9回公判

2013年(平成25年)2月27日午後1時30分から5時まで、東京地方裁判所で中山大麻刑事裁判(大麻草約27、509グラムの所持)の第9回公判が行われました。
弁護人の証拠の追加請求、検察官の論告と懲役1年の求刑、弁護人の弁論、中山さんの最終意見陳述が行われ、次回公判は判決の予定で、4月24日午後1時30分から開催されます。

丸井英弘弁護士による最終弁論内容

「最高裁判所{最高裁昭和60年(あ)第445号同年9月10日第1小法定決定・裁判集(刑事)240号275頁}は、大麻草の有害性を認定しているが、その具体的内容は、自動車運転に対する影響のみである。自動車運転における酒やその他の薬物の規制はすでに道路交通法で規制されており、それ以上に大麻草つまり大麻を規制する具体的理由は存在しないものである。                      
例えば、酒気帯び運転や薬物の影響によって正常な運転ができないおそれのある運転は、道路交通法六五条、六六条等特別の罰則があるのであるから、具体的な被害が発生しない前段階でもって、薬物使用を規制することは、一種の予備罪もしくは予防拘禁と同様であり人権保障を第一義とする社会にあっては極力さけなければならないのである。

大麻草を含めて薬物の所持、使用に対する処罰は、カーター大統領が、連邦議会に対する薬物乱用に関する1977年の大統領教書でもいっている様に、「その薬物使用による害よりも大きな害を与えてはならない」のである。もとより弁護人は、薬物使用を野放しにせよと主張しているのではない。むしろ現在の薬事行政は具体的な被害が立証されていない大麻草を厳しく処罰する一方で、過去キノホルム、クロロキン、チクロ等有害物質を含有する合法的な薬物による悲惨な薬害事故や最近では合法的な抗うつ剤の副作用によって死傷事故を引き起こしているのであり、薬物に対する正確な情報の提供と適切な規制は極めて遅れているといってよい。現在必要なことは、第一に大麻草を含めていろいろな薬物に対する正確な調査と情報提供であり、その上での有害な薬物に対する適切、有効な規制である。
大麻草つまり大麻は有害ではないばかりか、有益であり、そもそも刑事罰をもって規制しなければならないものではない。このような見解は、弁護人の独自の見解ではなく、日本においても以下のようにそれを裏付ける意見も出されているのである。
著名な経営コンサルタントの船井幸雄氏が、昨年8月12日に株式会社ビジネス社から「悪法!! 大麻取締法の真実」(弁46号証)という本を発行されている。その本の「はじめに」で船井幸雄氏が次のように述べられている。
『本書をまとめるまで、私は「大麻取締法は悪法だ」と思っていました。
現状では、確かに「天下の悪法」と言ってもよいような運用がなされています。しかし、調べるうちに大麻産業は「金の卵」であることがよくわかりました。とりあえず上手に運用すれば、日本だけで10兆円〜30兆円も経済効果をあげるそうです。農家はもとより、国民も日本国も助かるし、企業としてもJT(日本たばこ産業株式会社)が5つくらい生まれる以上の効果まではすぐに行きそうです。本書ではそれらの実情を、できるだけ客観的に示してみます。 
このように言いましても、私は大麻という植物を、現実にはみたことがありません。当然大麻草からできた現物や製品は麻製の肌着くらいは持っていますが、それ以外はほとんど見たことも手に取ったこともありません。ただ、大麻には縁がありそうです。大麻のことを少し詳しく聞いたのはたぶん、1954年(昭和29年)ごろだと思います。当時、京大の農林経済学科の学生だった私は卒業論文のことで、先輩である指導教授に相談に行きました。そのとき、教授から言われたのです。
「船井君、いま日本の農業は衰退期に入ろうとしているね。それを盛り返し、さらに日本と日本人の精神を建て直すのには、僕は大麻がいちばんだと思うんだ。しかし1948年(昭和23年)に「大麻取締法」が制定されたために、いまはとりあえずいっさいタッチできなくなった。悲しいことだ。これが農林経済学を専攻する学生のベストの卒論のテーマなんだが、現状では如何ともしがたい。他の興味のあることを卒論では書きなさい」とその教授はアドバイスをしてくれたのです。
そんなことがあり、大麻のことは、その後もたえず気にはなっていたのです。』

さらに、最近つまり、2013年(平成25年)2月10日付け朝日新聞で、「大麻活用高まる関心 法規制外 良質な油・丈夫な繊維 大麻取締法による規制のためイメージは良くないが、古来、日本人の生活に欠かせなかった植物、大麻。法規制外の丈夫な繊維や良質な油の用途は広く、栽培や利用への関心が高まりつつある。」「マヨネーズが人気」「種子や茎 幻覚成分含まぬが栽培免許の壁」と題する報道がなされた(弁72号証)。

このように今まで大麻を悪いものとして報道してきたマスコミの姿勢が変わりつつあり、大麻の活用に対する関心が広まっている。

国民の健康の増進と環境の保全のためにも大麻規制のあり方について、根本的な再検討をする時期に来ているものである。

中山康直氏による最終意見陳述内容

大麻の復活は大和魂の復活である。

戦後、一方的に押し付けられた大麻取締法により、日本全国の大麻産業は衰退していき、大麻農家も減少の一途をたどりました。
当時の日本では、大麻の乱用や大麻関係の問題などは、ほとんどなく、むしろ縄文時代から続いてきた伝統植物であり、貴重な農作物である大麻を国民が占領立法から守ろうとしたのです。
戦後の高度経済成長で物質的には便利になりましたが、その便利さと引き換えに、環境や健康が悪化し、日本の良き文化が失われていったのも確かなことです。

第二次世界大戦終盤、戦況が悪くなり、もはや敗戦か奴隷しか選択はないという絶体絶命の状態の中でも、日本は奴隷を選択する民族ではなく、最後まで戦い続けました。
この戦争は、強引な欧米諸国による世界支配を日本が阻止した戦いであり、アジア地域の植民地政策にピリオドを打ち、結果的にも全世界の有色人種の未来を担った戦いだったのです。
「神風特攻隊」約6000名の前途有望なる若き志士が、将来の日本を憂い、桜のように散っていきました。
「一億総特攻」日本民族一丸となって、もちろん送り出す側も特攻精神です。
戦わなくても亡国、戦っても亡国であれば、戦わずしての抵抗なき降伏は、日本民族永遠の亡国であり、奴隷となる。ならば、護国の精神に徹して、死中に活路を見いだすことで、日本の精神を残せば、たとえ戦いに敗れても、100年後、1000年後、我らの子孫は必ずや日本を復活させ、再起すると信じて旅立った先人たちの大和魂を絶対忘れてはなりません。
私たちが今日あるのは、先人たちの大和魂のお陰様であることもお忘れなきように・・・

占領政策で押し付けられた大麻取締法により、伝統文化や精神文化が封印されていきました。だからこそ、大麻の復活は、先人たちの悲願であり、素晴らしき日本の自立となるのです。
大麻が麻薬などと言う恥ずべき偽りから脱皮し、今こそ、大麻の開放に向かう取り組みを日本人が知り、実践していく本来の使命を達成して参りましょう。
大東亜共栄圏ならぬ世界麻共栄圏の夢が大麻の開放によって、現実のものとなるのです。
次の詩には、敵地に赴いていった、ひとりの若き玉砕兵の心底が刻まれています。

この詩を読んで、貴方の大和魂が目覚めることで、真の日本の復活を願ってやみません。 
合掌!!

  もし玉砕して そのことによって
  祖国の人たちが少しでも 生を楽しむことができればと
  せつに祈るのみである 
  遠い祖国の若き男よ 強く逞しく朗らかであれ 
  なつかしい遠い祖国の若き乙女よ
  清く美しく健康であれ

検察官による論告と求刑

論告要旨

大麻取締法違反                        被告人  中山康直

第1 事実関係
本件各公訴事実は、当公判廷で取り調べらえた関係各証拠により、その証明は十分である。
なお、被告人は当公判廷において、「正当な理由がある」「みだりには所持しておらず、またみだりであることの認識もない」旨陳述し、弁護人は①「社会通念上正当な理由があり『みだりに』には当たらない」、「大麻取締法は違憲である」②「本件大麻及びその鑑定書は、違憲収集証拠であり、証拠能力が認められない」として無罪を主張する。しかし(1)本件所持に正当な理由がないこと及び大麻取締法違反が合憲であること並びに(2)前記証拠が違憲収集証拠には当たらない事は明らかであるからこの点につき検察官の意見を述べる。

第2  争いのない事実および客観的に明らかに認められる事実
1 被告人は平成9年3月31日から平成10年12月31日まで、及び平成11年1がつ27日から平成14年12月31日まで、大麻取締法違反5条に規定する大麻栽培者として、静岡県知事の免許を受けた(甲9)
しかし被告人は、平成15年1月1日から本件犯行当日の平成23年11月29日まで、同知事から、大麻取扱者の免許を受けていなかった。(甲7、甲9)
2 被告人は平成10年3月21日ころまでには東京都大島町に住所を移した。(甲25)
被告人は、同年12月21日、東京都に大麻研究者免許を申請したが平成11年3月3日、不許可通知を受けた。また被告人は平成11年3月4日に、東京都に大麻栽培者免許の申請を行い同月8日に受理されたが、同月31日不許可通知を受けた。(甲27)
被告人は大麻取扱者の免許を受けずに、大麻を栽培することが違法であることを認識しており(乙4)、大島町所在の自宅で大麻栽培を行うためには、東京都知事から免許を受ける必要があるという認識も有していたが、当該免許を受けることのないまま自宅敷地内で大麻を栽培し、この一部を吸引使用した(甲5、乙4被告人供述調書(1)62頁)。
3 (※ 略)
4 警察が前期大麻と認められるもの4点の鑑定を行ったところいずれも大麻を含有することが判明し、その重量は合計27.509グラムであった(甲15、17,19、21)

第3 大麻取締法が合憲であり、また被告人による大麻の所持に正当な理由が認められない事

1大麻取締法の合憲性
大麻の有する薬理作用が人体に有害な影響を及ぼすことは、公知の事実であり、このことは最高裁判例(最決昭和60年9月10日裁判集刑事240号275頁、最決昭和60年9月27日・裁判集刑事240号351頁)に照らしても疑いのないところである。
したがって、国会が大麻の弊害に着目し、予防的見地から厳しく規制することにも合理性があり大麻取締法違反は合憲である。
2  正当な理由がないこと
大麻取締法24条の2第1項における「みだりに」とは、社会通念上正当な理由があると認められない場合を言い、具体的には、日本国内において日本の法律に違反することを言う。
前記のとおり被告人は、大麻取扱者等の免許を受けておらす、同項に違反することは明らかである。したがって本件所持に社会通念上正当な理由があるとは認められず、被告人は同項における「みだりに所持した者」に該当する。

第4  違法収集証拠には当たらない事
1 弁護人は、①本件捜索差押許可状は、警察が被告人を含む7名のグループが共同で大麻を所持したとの事件像を描いた上、同7名の同一のグループとして逮捕するために、疎明資料をねつ造し同許可状を搾取した疑いがあり、②同許可状はその被疑者名が不特定で③同許可状の執行は事前の提示を行わずになされ、④他に存在する捜索差押許可状3通が示されていない点に重大な違法があると主張する。
2 しかし、以下のとおりいずれも理由がないことは明らかである。
(1) 弁護人はインターネット上の記事(弁5)を根拠に上記主張を言うようであるが、当該記事は伝聞証拠に過ぎない上そもそも同期時には「被告人を含む7名が大麻取締法違反で逮捕された」とあるのみで、この時期の存在から上記主張を行いのは理論上飛躍がある。上記弁護人の主張は憶測の域を出ない。
したがって同許可状を搾取したとの弁護人の主張に理由がないことは明らかである。
令状執行状況について
ア 刑事訴訟法222条1項、110条による捜索差押許可状の呈示は、手続きの公正を担保するとともに、処分を受けるものの人権に配慮する趣旨に出たものであるから、令状の執行に着手する前の呈示を原則とすべきであるが、相手方に捜索差押許可状執行の動きを察知されれば、差押対象物件を破棄隠匿されるおそれがある場合には、警察官らが令状の執行に着手して入室した上その直後に呈示を行うことは、法意にもとるものではなく、捜索差押えの実効性を確保するためにやむを得ないところであって、適法と言うべきである。(最決平成14年10月4日刑集56牧8号507頁)
イ 本件許可状の呈示を行った警察官祖父江公利(以下「祖父江」という)証言によれば、本件捜索差押許可状の執行状況は、以下のとおりである(祖父江証言3~7頁)承認が被告人方に到着した際、被告人方玄関は、ドアがずれて開いていた。証人はノック等をせずに、ドアを開けあいさつの声をかけて被告人方に入った。すると、被告人が2階にいたので証人は1階から被告人に対し自分たちが警察であることと、2階に行って説明するのでその場を動かないように伝えた。証人は2階の被告人のところまで行って前記許可状を示した。証人は事前にノックなどをして警察であることを伝えると被告人等に違反薬物等の証拠を窓からなげすてられるなどの証拠隠滅を図られるおそれが高いと考え上記措置を取った。
ウ 祖父江証言は、具体的で、弁護人からの反対尋問を受けても揺るがず一貫している上、ノックをせずに被告人方に入って2階の被告人のもとまで行ったことなど、ともすると自己に不利な内容の証言もしておりその信用性は高い。
エ 本件においては、証人が考えていた通り、事前にノックをして警察官であることを被告人等に伝えれば、大麻取締り違反の前歴もある被告人等によって、短時間のうちに本件大麻の隠匿廃棄がなされる恐れが大きかった上、被告人方に入った後も2階にいた被告人がその場を動けば同様に本件大麻の破棄隠匿のおそれが大きかったものである。
したがって、上記令状執行は、事前に捜索差押許可状執行の動きを察知されれば、差押対象物件を破棄隠匿するおそれがあった場合において、捜索の実効性を確保した上で、可及的速やかに被告人に令状を呈示し、大麻等の捜索にあたったものと言えその手続きに何ら違法は存在しない。
オ 被告人は「警察官がいきなり2階の自分たちのところまで来て、令状を示した後大麻等の捜索が始まった」と述べるが、(第4回被告人質問(1)19~24頁)上記信用できる祖父江供述と矛盾するうえ仮に被告人の主張するような状況だったとしても捜索の実効性を確保したうえで可及的速やかに被告人に令状を呈示し大麻等の捜索を行った状況に変わりはなく何ら違法は存在しない。
(4) 被告人方の捜索においては、被告人方を対象とした本件捜索差押許可状1通のみが問題となるのであって、ほかの許可状を問題とする理由はない。
3  以上のとおり本件捜索差押手続きに何ら違法は存在せず違憲収集証拠であるとの主張は理由がない。

第5 結論
以上のとおりであるから被告人には大麻取締法違反が成立する。

第6 情状 
1 被告人は、免許を有さずに大麻を栽培所持すれば違法であることを認識しながら、本件犯行を敢行しておりその身勝手極まりない動機に酌量の余地はない。
2 本件大麻は、27グラムに及ぶものでその所持量は軽視できない。また被告人は自ら大麻を栽培し、乾燥させて吸引使用しているものであって、被告人の大麻に対する親和性も顕著である。
3 被告人は平成8年に大麻取締法違反で起訴猶予処分を受けた後、大麻取扱者免許を取得した。しかし、同免許失効後、被告人は違法と認識しつつ、大麻栽培を行い大麻を所持したもので、被告人が法律を順守する規範意識に欠けていることは明らかである。
被告人は「自己の考えにそぐわない法律のほうが悪い。そのような法律には違反しても構わない」などと考えて本件犯行に及んでおり、この点に関する反省は当公判廷においても全く見受けられなかった。
被告人は「今後は免許を得て大麻栽培等を行う」旨述べるが、上記被告人の態度などからして、免許を得られなかった際などには本件同様の犯行を敢行する可能性は極めて高い。
4 大麻を含む薬物事犯の撲滅が叫ばれている今日、一般予防の必要性も高い
5 したがって、被告人に対しては厳格な対処が必要である

第7 求刑
以上の諸事情を総合考慮し、相当法条を適用の上、被告人を懲役1年に処し、大麻4袋(平成23年東地第57号符号1~4)を没収するを相当と思料する。  

以上


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